定年後も希望する従業員を原則、65歳まで雇用することを義務づけた改正高年齢者雇用安定法の適用から4年。国が目指す「健康で意欲と能力のある限り年齢にかかわりなく働き続けることができる社会」は実現できているのでしょうか。現役世代のなかでも定年後、自分が再雇用されるかどうか不安に感じている人や定年後、どうやって働き続ければいいのか悩んでいる方も多いのでは?ここでは定年後も働き続けるために今からやっておきたい3つのことがらを紹介していきます。

コミュニケーション能力を高めておく

定年後、スムーズに仕事についている人の多くが前職の紹介や知人、友人の紹介で新しい仕事を見つけています。もちろん、人脈が広い人は新しい仕事を紹介してもらえる可能性が広がりますが、それ以上に大切なのが本人のコミュニケーション能力の高さです。

コミュニケーション能力が高い人は人脈がそれほど広くなくても仕事を見つけやすい傾向にあります。人材紹介会社やハローワーク、もっと年を重ねたときにはシルバー人材センターであっても人当たりのいいコミュニケーション能力の高い人には仕事を紹介しやすいのです。これは同じ職場で再雇用されるためにも、重要な要素と言えるでしょう。

人とコミュニケーションを取るのが苦手という人は今から本を読む、セミナーに参加するなどして話しかたや人の話の聞き方などを学んだり、仕事以外でいろいろな人と話す場を探したりしてみてはいかがでしょうか。

在宅できる副業をはじめる

定年後、仮に再就職できたとしてもほとんどの場合、収入が下がります。また、退職した後、再就職するまで期間があいた場合、まったく無収入になると考えると不安になってしまいますよね。しばらくの間、貯金を切り崩して生活せざるを得ないにしても、月に数万円でも収入があれば精神的にぐんとラクになるはず。そのためにも、現役時代からWワークをするつもりで副業の可能性を探っておきましょう。

在宅でできる副業としてブログやサイトに広告を貼って収入を得るアフィリエイトや、クラウドソーシング上で自分にあった仕事を見つけるのがおすすめです。クラウドソーシングでは、あらゆる種類の仕事が紹介されていて職種も増え続けているので、一度目を通しておくとよいでしょう。

収入が得られるだけではなく、税金の申告など事務手続きのノウハウが身につくことも副業をはじめるメリットのひとつ。ずっと会社員をしていて源泉徴収や年末調整のしくみもよく理解していないという人にとって、副業で得た収入を申告する作業はとても勉強になるはずです。

気力、体力を身につけておくこと

単純なことに思えるかもしれませんが、いくら意欲があっても体力や気力が充実していなければ、働くことはできません。定年後も働き続けたいと思ったら、今から意識しておくべきことがあります。

・無理はしない
・適度に運動をする
・ストレスの発散や気分転換の方法を身につけて自分のご機嫌を取る方法を見つけておく

といったシンプルなことがとても重要になってきます。

ストレスでイライラしたり眠れなくなったりする人は早めに信頼できる心療内科などを見つけておくと、いざというときにも安心です。アメリカではビジネスで成功している人は定期的にカウンセリングを受けているといいますが、日本ではまだまだ精神のバランスを保つことの重要さが理解されていないように感じます。心当たりのある方は是非、信頼できる医師やカウンセラーを探しておきましょう。

資格はとっておくべき?

定年後、働き続けるために資格の取得を考えている方も多いかもしれません。ただ、定年後、まったくそれまでの経歴と関係のない資格をとっていても、その資格が生かせる可能性は高くありません。資格はあるけれど、経験がない人を雇うとしたら、若い人の方がいいからです。

定年後のために資格を取るならマンション管理士や介護福祉士、ホームヘルパー、英語関係の資格など年齢を問わずにできる分野やすそ野の広い仕事に関する資格をとっておくのがおすすめ。ただし、あまり取得に時間や費用がかかるものは除外した方がいいでしょう。

おわりに

ほとんどの方が定年後の生活に漠然とした不安を持っているのではないでしょうか。定年後は現役時代と同じペースで働くことはやはり難しくなります。いざというときに焦らなくてすむよう、体力や気力、コミュニケーション能力を充実させ、人間性を高めておくようにしたいですね。